語り合いのヒント


語り合いがうまく進んでいないときは、今まで出た意見とは違う、新たな可能性について考えてみましょう。

自分の役柄以外の人、例えば恋人や、上司、親などの立場だったらどう考えるだろう?
そのときの経済状況や、住んでいる環境はどうなっているかな?

説明書に書かれた「語り合いのヒント」も参考にしながら、さまざまな視点で話をしてみましょう。



例題:
あなたは高校生
あなたには恋人がいます。恋人は、あなたのメールやSNSを勝手に見ます。「恋人なんだからいいよね。それともやましいことがあるの?」と言われました。あなたは見ないでほしいと伝えますか?

YES…伝える  NO…伝えない


語り合いのヒント:
・伝えるなら、どう説得する?
・恋人のこと、何をどこまで知りたい?


キーワード:
交際、デートDV

【授業を担当される先生方へ】

語り合いが間延びしていたり、意見が出尽くし停滞していると感じたときは、以下のポイントを参考に、声掛けを行ってみてください。大前提として、YES / NOどちらを選んだから正解、ということはありません。自分の健康的な心と体を含めた幸せのためには、どういった行動をすれば良いのか。語り合いを通して、考えを深めるきっかけをつくってあげてください。


①詳しく理由を説明させ、意見を整理させる

「どうしてYES(NO)にしたの?」
「2人は同じYES(NO)だけど、理由は全く同じ?」
…グループのメンバーの意見と同じ部分や、違う部分を見つけ、自分の意見の明確化を図ります。


②シチュエーションを特定して、考える視点を与える
「もしパートナーの上司が〜な人だったらどうする?」
「じゃあ何歳だったら、妊娠の準備しても良いかなって思う?」
…言語化していなかった無意識の価値観を語らせ、さまざまな可能性を想像させます。


③具体的な解決方法を考えさせる
「嫌だって言われたら、どう説得する?」
「どうにかするとして、どんな方法がある?」
「トラブルに合わないためには、どうしたらよかった?」
…自分だけではなく、周囲の人の気持ちも尊重することが大切であることに気付かせます。