語り合いの進め方

【先生方の準備】

①問題カードを選択する

学習指導要領をもとに、交際や月経、妊娠、デートDV、セクシュアル・ハラスメント、エイズにまつわるものなど、24種の問題を用意しました。保健の授業の進度に合わせてセレクトをしてください。保健の授業で習ったことのまとめとして使うのがオススメです。大人でも悩ましい問題ばかりですので、ぜひはじめに先生同士で体験してみてください。


②グループをつくる
3〜4人でグループを組みましょう。グループのメンバー構成に性別は関係ありません。普段の生徒たちの様子や、授業のねらいに応じて自由に決めてください。(教材1セットにつき最大5人まで参加できます)


③制限時間を決める
問題カード1枚につき、4〜5分程度で語り合うのがオススメです。問題によってはじっくり取り組んだり、短時間でたくさんの問題に取り組んだり。語り合いの様子を見ながら、柔軟に調整していきましょう。


【語り合いの進め方】

①問題カードの読み上げ
先生もしくはグループの1人が、問題カードを読み上げ 
みんなでYES/NOとその理由を考えましょう。


例題:
あなたは高校生
あなたには恋人がいます。恋人から「もっとこまめに連絡が欲しい。もう少し早く返信できない?」と言われました。あなたは恋人の願いを聞き入れますか?

YES…聞き入れる
NO…聞き入れない



役になりきって「自分が〜だったら?」「恋人はどんな人?」など、立場を変えて考えてみましょう。


②YES/NOの選択
YES/NOカードを一斉に出し、理由を1人ずつ発表しましょう。
判断が難しくても、今の自分の考えをYES/NOどちらかで選択してみてください。


③語り合い
制限時間まで「どうしてその選択をしたのか?」「じゃあどんな条件ならOKなのか?」など、問題に関連した話題で語り合いましょう。

【語り合いのやくそく】
・デリケートな内容や、話したくない内容も出てくるかもしれません。うまく話せない人がいても、それぞれのペースを認めて語り合いましょう。
・否定や決めつけはNG。自分の意見を押し付けないようにしましょう。
・語り合いで話した内容は、語り合いの中でだけにとどめておきましょう。誰かに勝手に話したり、誰かが悲しむかもしれないことは、してはいけません。
・人の発言はさえぎらず最後まで聞きましょう。自分と違う意見が、考えを豊かにしてくれるでしょう。